仕事(退職・転職)

【中途採用】短期離職は「あり」か「なし」か?必要な条件とは?

40代半ばで思い切って、未経験職種への転職を果たしてもうすぐ半年になります。

タイトルの通り…現実は厳しく、家族にも迷惑をかける状況になりつつあり、情けのないことですが、退職を考えはじめています。

『覚悟』を確かめるように転職1か月目、試用期間の終了した3か月目と記事に決意を書いてきましたが…

なんちき
なんちき
『覚悟』甘かったです( ノД`)

つい先日、何度も救いの言葉をかけていただいている直属の上司に、家族からの反対を一つの理由に退職しなければならないかもしれないと相談。

現在のところはあくまでも相談の域を出ていませんので、実際に退職を管理者に伝えるまでには至っておりません。

一人の採用にかかるコストを考えると申し訳が立ちません。

何より、もたなかった=信用できない大人の一人になる…子どもたちにとっても申し訳ないことです。

踏みとどまれるなら踏みとどまれた方がよいに違いありません。

けれど、家族に迷惑をかけ、心が悲鳴を上げていることは事実です。

●中途採用半年での退職「あり」か「なし」か?

●退職する場合に必要な準備とは?

●児童養護施設の仕事…「子どもが好き」では勤められない理由とは?

ブログ記事にまとめることで、気持ちを落ち着かせて、明日からの宿直勤務に備えたいと思います。

【中途採用】短期離職は「あり」か「なし」か?

結論としては「あり」・・・ですが

極力「なし」にできるならそれに越したことはない。

ということです。

続けられるなら続けた方がよい理由

●履歴書にキズがつく

→ 「短期間で離職する人間である」として次の転職先に書類選考で落とされるリスクが高くなります。

●職場の採用コストに見合わずトラブルになりがち

→ 正社員一人の雇用に係るコストは、試用期間+αの期間では回収できるものではありません。

また、転職系YouTuber メガネ転職コンサルさんは、

以下の特徴に当てはまる人は、一時の感情で短期離職しない方が良いとのアドバイスをされています。

短期離職してはいけない人の特徴

●人間関係が上手くいっているけど仕事だけが上手くいっていない

●少しでもまだ続けたい気持ちが残っている

●今の仕事の延長線上に自分の目標や夢がある

なんちき
なんちき
職場の先輩方にはとても恵まれており、これらの特徴にあてはまっている状態ではあるんです…。

短期離職をしても良い人の特徴とは…

●仕事の適正がなく今後も今の仕事をやっていきたくない人

●身体に異常症状が出始め、心の病気になりそうな人

●短期離職をした場合のリスクを受け入れる覚悟のある人

なんちき
なんちき
半年弱で「適正」がわかるのかと言えば悩ましいです。今のところ身体の異常症状は…猛烈な眠気くらいです(・・;)

退職する場合に必ず準備しておくべきこと

●必ず転職活動をはじめておく

→ 基本的には転職先が決まってから退職が望ましいと言えます。

特に、雇用保険期間が1年に満たない場合の自己都合退職では、失業保険を受けることはできません。

次を決めずに辞め、無職期間ができることで、再就職活動がさらに難航するリスクもあります。

→ 転職活動を行うことで、今の仕事に向き合う姿勢が変わることがあります。

元職での近隣求人を検索している程度ですが、また、以前の業界に戻るとしてどのような勤務形態になるか、労働条件はどうか、それに比べての今の仕事を客観視する機会になります。

なんちき
なんちき
近隣の求人を何件か確認するだけで、転職も採用されるかも未定ですが、精神的に安定します(・・;)

●一つでも何か学びを得る

せっかくご縁を頂いた職場です。退職を考えていたとしても、残り期間で少しでも何かを学ぼうとする姿勢が、転職活動に、次の仕事に生きてきます。

●転職はやむを得ないと「理由」をはっきりさせる

あらためて、短期離職となってしまういたしかたない理由があるのかということを自分の中ではっきりとさせる必要があります。

なんちき
なんちき
家族が、宿直勤務に反対していること。心を病むことを心配していること。そして、業務の大半を占める料理ストレスが大きい!…これはやむを得ない 理由になるでしょうか。

「子どもが好き」を理由に選んではいけない児童養護の世界

40代半ばにして、初めて飛び込んだ児童養護施設の仕事。

想像以上に厳しく、「子どもがかわいい」「子ども好き」という動機だけでは決して勤められないということを痛感しています。

政策として、家庭的環境での養育が望ましいということで地域小規模施設化がすすめられており、基本的には宿直1人勤務で、6名の子どもたちの食事を中心に生活全般の世話をする、家事労働が重要な業務となっています。

「大人数の料理」を作る…このプレッシャーが、どれだけ練習をしようとも、何回こなそうとも重くのしかかり、休日勤務は恐怖でしかありません。

しかも、家事労働はあくまでもベースの業務。

あたりまえにこなしながら、子どもとの関係を築いていかなければなりません。

むしろ、「子どもが好き」という理由で安易に働く場ではなかったのだと、自身の浅はかさを後悔しております。

ある児童養護施設に勤められている先輩が書かれたブログを読ませていただきハッとさせられました。

児童養護施設職員からあなたへ  より

【子どもが好きな人は児童養護施設職員にならない方がいい】

…児童養護施設にいるほとんどの子が、保護者から何らかの虐待を受けて入所しています。虐待を受けていない場合でも、不適切な養育環境だったことは間違いないでしょう。

安心できる環境で生活していたら、児童養護施設には来ません。不適切な養育環境で育った子供たちは、基本的には「大人は自分の嫌いなことをする人」と思ってます。無理もないです。嫌なことをされてきたんだから。

そういう子は、大人のいうことを信じません。

期待もしません。

その時に、適切な愛情を注がれていないので、適切な愛情にどう接していいかわかりません。

不適切な養育環境で身に着けた生き残りの技術を、彼らは施設でも存分に発揮します。

大人の顔色を注意深く観察したり、どれだけ悪い子になれば怒られるのかを試したり、大事な人はいつか自分を捨てるのだから先に捨ててしまおうとしたりします。

そういう、顔色を見る子や怒らせようとする子、大人と信頼関係を築くことを避けている子を相手にするのです。

・・・「子どもが好き」の背景に、「子どもに頼られることで安心できる」という気持ちや、「誰かに必要とされたい」という気持ちが隠れていませんか?

そういう職員は、まず長続きしません。

子どもに見抜かれて、利用されて、捨てられます。

なんちき
なんちき
それでは、どういう人が児童養護施設職員に向いているかについても書いてくださっています。

【児童養護施設職員に向いている人】

①正直で誠実な人

…子どもとの関わりで失敗した時、きちんと「失敗してしまいました。」と言えない人…自分に自信がない人ほど、そういう傾向があります。

…まず、子どものお世話をする前に、本当の意味での自尊心を取り戻してもらいたいといつも思います。

②日常を楽しめる人

もう一つは、子どもとの日常場面の些細なやりとりを楽しめる人です。

好きな映画の話やアニメの話で盛り上がる子どもと楽しめるか。

楽しく世間話をしながら食事が出来るか。

散歩中の会話が楽しめるか。

③大切な人がいる人

これは家族でもいいし恋人でもいいし、自分自身でもいいと思います。

児童養護施設の仕事は、激務です。

…愛情ではどう考えても解決しないレベルの課題に苦しんでいる子どもたちはいます。せっかく児童養護施設に入所できたのに、大人や社会への信頼が回復できずに施設からいなくなってしまう子たち…そういう子どもたちを、「私がなんとかしないと。」と思う職員がいますが、大抵は辞めていきます。子どもの課題に職員が押し潰されてしまうのです。

だからこそ、私たち凡人がしっかりとプロとして子どもと向き合うために、児童養護施設の仕事を最優先にしてはいけないのです。

…子どもが好きな人は、せめて、養育里親を目指してください。そして、その先にあるファミリーホームの運営を目指してください。きっと、素晴らしい出会いが待っていると思います。

 

愛着不足故の「試し行動」、思春期の難しい年齢の子どもたち。

たまたま相性の問題なのか、「ターゲット」となっている。

「私が何とかしなければ…」なんて大それたことは思っていないつもりですが、中途半端な自尊心がキズ付き、持たない…。

なんちき
なんちき
「子どもが好き」で安易に選んではいけない仕事だった。

と痛感するのでした。

大きなくくりでは同じ福祉業界で20年以上働いてきました。

しかし、これまでのキャリアとは異なる「他職種からの転職」として新卒と同じ扱いでの採用でした。

退職の道を選んだ場合は、今後この仕事に戻ることは二度とないと思います。

あとは、短期離職のリスクを受け入れて、元の道に戻る覚悟を持てるかどうかです。

また、明日から2宿直含む連続勤務です。

大事な家族を心配させないように、正直に向き合って結論を出したいと思います。

本記事を書いた直後、家族内に新たな問題が起こり、宿直勤務を続けることが困難となってしまいました。

正式に退職を申し出て、翌月末での退職となりました。

最終勤務の日まで、研修、会議にも通常通り参加、つかの間の緊急事態宣言解除下で、子どもたちとの買い物にも出かけさせていただきました。

掛け替えのない貴重な時間でした。

現場を離れてしまうことにはなりましたが、何らかの形で応援させていただけるよう、ご縁を大切にさせていただきたいと考えています。