タイトルにあります通り「詐欺師と2時間しゃべった」件
<結論>
●知らない番号には出ない!(携帯なら番号表示されますので容易)
●中央省庁「厚生労働省」「総務省」などから直接電話がかかってくることはない
●警察がSNSに繋ぐことや、画面越しに警察手帳、逮捕状や供述調書などを見せることはありえない
詐欺師の手口①保険証の不正利用を入り口に
まさか「自分」が、特殊詐欺に遭うなんてT_T
その、まさかが起こりました。
数日前の仕事終わり。
普段、固定電話には滅多に出ませんが、19時をすぎた時に電話が鳴りました。
そう思って、受話器をとると、、、女性の機械音で「保健局です、最後の連絡です」とのアナウンス。
これは?家族あて?
この時点で詐欺と気付けばよかったのですが、人に繋ぐ場合の「#」を押すのアナウンスに従ってしまいました。
私の名前をフルネームで尋ねてきます。
本人確認と称して、続けて「住所」「生年月日」「固定電話番号」まで、「保健局の男性」が語ります。
詐欺師の手口②「個人情報を相手がすでに知っている」
自分の個人情報が相手から読み上げられた時点で、詐欺というより、何か保険関係で重大なことが起こっている。と勘違いし飲み込まれていきます。
現住所からは遠く離れた、北陸地方のある病院で、自分が精神科薬の過剰投与を受けていることから、不正使用が疑われている状況との説明。
と、なぜか保険証を悪用された?被害者である自分が、保険証の使用を止められる、しかも、なんの通告もなく(通告は何度も電話でしていたが今日まで応答がなかったと過失は自分にあると思わされます)1年間保険証を使えなくなるというペナルティが告げられます。
この、保健局を名乗る男が、なんとも朴訥な感じの公務員然とした真面目な語り口でうまいんです、、、警察に被害を信じてもらえるように、電話で伝える内容を丁寧に復唱させるなどしてきます。
そして、警察に話が伝わりやすいようにと「公文書番号8桁」などもっともらしいことを吹き込んでもきます。
詐欺師の手口③「遠方を理由に警察に繋ぐ」
そして、警察へ転送。
転送先は、〇〇県△△市(北陸のある県庁所在地)の警察
応答した男は30代前後の若い声
緊急性に鑑みてと、誰も他にいないことを確認の上、取調室の代わりに電話で被害届を受け付けるため「守秘義務」をこの時点で強調します。
実際には、夜勤前で就寝中だったのですが、、、
この時間設定で、個人情報のやり取りがすでに相手の手にある、住所、氏名、生年月日、固定電話に加えて「携帯電話」までにとどまったのかとも思います(もう、手遅れくらいの感覚で個人情報ダダ漏れ状態ではありますが)
被害届が受理してもらえる最終段階で、対応したニセ警官は、他に悪用の形跡はないか捜査本部に繋ぐと言います。
あからさまにこちらにも聞こえる無線の男性の声が機械的に告げます、、、
詐欺師の手口④「投資詐欺グループの被疑者扱い」
「投資詐欺グループの資金洗浄に、あなた名義の口座が使われています」
どういうことですか!?
責めるような口調で、ニセ警官が詰めてきます。
しかし、保険証の被害届を出している時点で、悪用されているのだろうともいい、実はと、そのままニセ警官は、居住地にある「みずほ銀行の元支店長」を主犯とする大型投資詐欺グループの操作中であると告げてきます。
お年寄りを19人も騙した詐欺事件で、まだ全ての犯人が捕まっていないため、極秘捜査中であると。
主犯の男「@@@@」の供述内容に、「あなたから50万で口座を買った」という供述が含まれている!?
なんちき名義で作られた口座が、1億3000万もの資金洗浄に使われているのだと言います。
はー!?どういうこと??(ストーリーの中に完全に飲み込まれております)
今から、極秘操作の協力者として「守秘義務」を徹底の上、協力せよとのことで、今日中に主犯格の男@@@@の顔写真を見てもらいたいと迫ります。
LINEは秘匿性が低いため、メッセンジャーアプリ(これならいいの?→いいわけない)を使ってのビデオ通話を求められました。
当方、メッセンジャーアプリを利用したことがないため、その場でインストールさせられた後、アプリでのビデオ通話を繋ぐという流れ。
インストールに時間を要する間に、21時が迫ります。
ニセ警官は「仕方ないからLINEでもいい」というようなことを口走っており、怪しさ満点です(でもこの時点では疑えておりません涙)
やっと登録した(?)メッセンジャーアプリで、相手は警察手帳とかを見せたりもなんもなく(ニセ警官が画面オンで繋ぎ、わざわざ信じさせるために警察手帳を見せてくるというのもあるそうです)
▶︎@@@@の顔写真(もちろん見覚えなし)
▶︎供述調書の写メ「読み上げするよう要求される(自分の名前)が使われ、自分が指定した場所の路上で50万で口座を売買したとの内容」
▶︎守秘義務誓約書的なものを読み上げさせられる
明日から、定時連絡「9時、13時、17時、20時」の4回を行うこと、家族に言えば、家族は被疑者となると脅され、安否確認のためにも連絡を怠らないようにと約束させられます。
ニセ警官との定時連絡「守秘義務」で孤立させる。
カルト宗教の手口です。
そして、奴らのゴール→銀行口座の凍結を防ぐため、今ある金融資産を一つにまとめて振り込ませる<後から返金と言いますが、返ってきません>に導く流れです。
21時夫が帰宅する前(実際には在宅してた)に通話終了となり、就寝前にメッセージを送るように言われました。
と、完全にストーリーの中に飲み込まれて、家族には「保険証が悪用されてたらしい」とだけ伝えて、就寝→全く眠れず、早朝4時、、、
【厚生労働省保健局から電話がくることがあるのか】
という、そもそもの始まりを疑い、やっとGoogle検索しました。

↑厚生労働省の注意喚起チラシです!!
まごうことなき詐欺!!
上記のポスターの通り、去年から今年にかけてめちゃくちゃ流行っている詐欺ど真ん中に自分がひっかかってしまって、携帯番号まで伝えてしまい、画面オンで詐欺師と話をしてしまったというなんとも情けないこと気づいたのでした。
すぐに地元の警察署に通報。
銀行口座や暗証番号を知らせてしまっていたりと、実際のお金の被害に「今のところ」至ることなく、メッセンジャーアプリももちろん削除→アンインストールし、同日携帯への連絡もありませんでした。
警察からは、個人情報が住所、氏名、生年月日と知られている状況の中、ひとまずは、固定電話の契約解除を勧められました。
もう、子どもの学校関係の電話を受けることもなくなりました。義母との連絡も夫にの携帯を通すことが多くなっていることもあり、固定電話は契約解除を決めました。
そして、20年近く使用してきた携帯番号も、変更を検討中です。
こんな詐欺体験のご報告が最後になることは、情けのないことではありますが、ここでご報告があります。
当ブログは10月6日を最後に閉鎖を予定しております
前記事にて、Googleアドセンスにわずかに溜まっている広告費が支払い可能額に届くことを目標に、もう少し続けるつもりでいること、書きたい記事のことを書いていたばかりなのですが、、、
開設6年目。もはや月1回の更新もままならず、更年期のせいにしてはならぬと思いながら、心身ともいろいろとあり、現状、自分の人生の応援もままならないところにあり、とどめ?の詐欺被害体験T_T
ブログ発信はここでひとまず終止符をうち、Xアカウントも削除とするか(すでに閲覧専用化しております)
ネット上への情報発信そのものを一旦休止する方向でおります。
これまで、一度でも当ブログに立ち寄ってくださった方に感謝いたします。
ありがとうございました☆