OTノート

【ケアマネ再研修】2021年改定これからどうなる?ケアマネの仕事

 

2020年8月より介護支援専門員再研修に参加中です。

先日、ケアプラン作成課題の提出を無事に終え、残すところあと3回の研修となりました。

免許取得後5年ごとに更新研修が必要となっている介護支援専門員ですが、再研修は、更新期限をすぎ、介護支援専門員の実務についていない人が対象の研修です。

元職を定年退職された後、パートでグループホーム勤務中の方、現役の施設介護職の方など平均年齢50歳は超えていると思われます(・・;)

研修終了が近づき、話題になるのは・・・

研修参加者
研修参加者
ケアマネの仕事をする予定ありますか?

ということです。

介護保険制度の要の職種でありながら、給与待遇は年々下がっており、一方で、山のような書類業務に追われ、周辺職種から見ると「大変そう(>_<)」という印象の強いケアマネの仕事。

全員から、ストレートには「ケアマネとして再就職しようと思っている」という反応がスカッと出ない状況ではあります。

●給与等の待遇

●書類事務業務の大変さ

という「負の要素」がどうしてもネックとしてあがってきてしまうのですが…

医療と介護、暮らしの橋渡し役としてのケアマネの仕事を一度してみたい!という思いもあり、再就職検討中です。

そこで、今回の記事では…

【YouTubeで活躍されている現役ケアマネジャーさんの声から】

✔ケアマネ資格試験・求人からみた待遇面

✔2021年介護報酬改定を踏まえた今後のケアマネ業務
ーモニタリングやサービス担当者会議はどうなるー

以上について、気になるところをまとめてみました。

ケアマネジャーの仕事ってどう?と気になっている方に参考していただけたらうれしいです。

【ケアマネの仕事】2021年改定とこれからどうなる

2025年(団塊の世代が全員75歳)にむけて、地域包括ケアシステムの構築、そのための制度改定が、前々回2015年改定からすすめられてきました。

要支援1、2の総合事業移行、介護予防事業への医療専門職活用、自立支援型ケアプラン促進のための地域ケア会議、利用者一部負担割合の3割導入、等々…。

介護保険制度の要:ケアマネの仕事はその中でどう変わっていったのでしょうか?

ケアマネ資格現状・求人からみた待遇

☆ケアマネ介護酔話チャンネル:にいさん

令和元年度のケアマネ資格試験の受験者数が4万人(10年前の20%)と激減したことを例に、「ケアマネ終了のお知らせ!」として、ケアマネ資格不人気ぶりについて、その理由を的確に伝えてくださっています。

にいさん
にいさん
たまったのはストレスと書類だけでした"(-""-)"

ケアマネ資格不人気の理由

業務量と責任の重さ、やはり山のような書類業務と責任に追われる一方で、処遇改善加算等の待遇面の改善や夜勤のある介護職よりも、低い給与待遇…。

加えて、資格維持、ステップアップのための研修制度が他の医療、介護系資格と比べて厳しすぎるという点を、ケアマネ資格の不人気原因であるとされています。

運転免許の更新でも優良ドライバーならば30分で済むところ、違反も何もしていない善良なケアマネに何十時間もの研修とコストを課す非常に厳しい資格維持条件。

また、1人暮らしの高齢者、家族の支援が途絶えている利用者の増加により、ケアマネの仕事の範疇を超えて対応しなければならない業務外負担も増えている。

にもかかわらず、「もっと地域資源の活用を」と「地域包括ケア万能論」を振りかざす国の声は「砂上の空論」でしかありません。

このままでは、誰もケアマネを続けられず、介護難民、介護離職、介護崩壊が現実になるのではないか?

早急なケアマネの処遇改善が必要!と伝えてくださっています。

それでは、ケアマネの求人の状況はどうでしょうか…

ケアマネ求人の現状

<ケアマネ給与例(ハローワーク求人:2020年10月・関西政令指定都市)>

●基本給:16万5000円~23万(+資格手当)

●資格手当により求人表示月給額は23万程度~30万までばらつきあり

●非常勤(パート)時給:1200円~1400円

作業療法士求人には、基本給:12万円+職務資格手当で24万の月給表示など、給与水準に大差はなく、時給の場合に1600円~2000円前後と少し高くなるという現状です。

なんちき
なんちき
給与待遇面だけをみるとなかなか厳しい現実(/_;)

特に、働き始めてからの「何十時間の更新研修」義務は確かに厳しい…と感じます。

2021年改定を踏まえたケアマネ業務の今後

またまた、ケアマネ介護酔話・にいさんのチャンネルから

次期改定のケアマネに関する議論を8つにまとめて伝えてくださっています。

1.生活援助の届け出:家事援助サービスは前回改定より、必要性の届け出が必要となっており、地域ケア会議にかけ他職種の助言をによるプラン修正を求められる⁉。自立支援型の「見守りでの家事」による身体介護プランを推進せよということですが…。

2.ケアマネの担当件数:現在35件を超えると基本報酬低減となっていますが、過重負担のため、担当数を減らすべきという意見と、ケアマネ数が足りないため低減性を廃止すべきという2つの意見が出ているとのこと…。

その他、3.多職種連携、4.文書量の削減、5.通院同行の評価、6.インフォーマルサービスの評価、7.予防プラン、8.ケアマネの処遇改善について、ケアマネの過大な業務に対して議論がされているようです。

特に、ケアマネの処遇改善については、制度開始以後「独立採算」困難な点数に押しとどめられている基本報酬の引き上げで実施される可能性が議論されているようです。

令和2年2月17日以降、「新型コロナウイルスに係る介護サービス事業所の人員基準等の臨時的な取り扱いについて」(川崎市例)を踏まえて、モニタリングやサービス担当者会議については、電話・FAXの照会でよいとする特例が設けられていました。

緊急事態宣言解除後、6月30日で特例は終了し通常通りの対応をする方向で、各自治体より事務連絡が出されていますが、今後、ITの活用を推進していく方向で議論されているようです。

紙・印鑑・FAXという昭和の産物が現役バリバリの介護業界、その点が大きく変化するには、もう少し時間がかかるのではないかというのが、現場経験からの実感です。

再研修終了後ケアマネ実務につくか否か

再研修、次回は「サービス担当者会議の模擬実習」が予定されています。

研修の感想もあらためて追記していきます。

終了後ケアマネ実務につくかどうか、待遇面を度外視するわけにはいきませんが、できるだけ、ケアマネという仕事の魅力にフォーカスして、チャレンジするかどうか、前向きに考えていきたいです。

その他、ケアマネの将来の話題

●ケアプランへのAI導入について

●ケアプラン有料化について
※次期改定では見送りになるようです。

これらについても、情報を得次第、追記していきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました☆