先日、法人内全職場に退職辞令が掲示されました(>_<)
いざ、自分の名前が掲載された「退職辞令」を見た瞬間の率直な感想・・・
…そうなんです(*_*)
ついに自由だ!と組織からの解放感で\(^o^)/となるのかと思いきや、15年間をあれこれと思いだしてしまって、「喪失感」からか「退職したら抜け殻になってしまうのではないかしら(*_*)」と、不安な気持ちに襲われてしまったのでした。
退職することが決まった方
退職を考えてはいるけれど切り出せていない方
退職/転職について迷っておられる方
それぞれに向けて、「40代半ばでの退職」その心構えと喪失感への対策について、とっても勇気づけられた、さすらいインコさん(@sasuraiinko)のブログ記事紹介とともに、綴らせていただきたいと思います!(^^)!
【退職】にあたっての心構えと「喪失感」対策
あなたが退職すると職場が回らなくなるって本当ですか?
答えは…「NO」です!
あなたが退職しても、職場は回ります。間違いありません。
「自分がいないと職場が回らない」「辞めたら回りに迷惑がかかる」そんなことを思いながら転職できずにいませんか?
あなたが辞めて回らなくなる職場なら、それは組織の体をなしていません。組織である以上、人が入れ替わっても仕事が継続できるようになっているはずです。
結局私たちは、組織の歯車の1つでしかないんです。
・・・中略・・・
自分の健康/家族/将来の自分のキャリア、それを考えてくれるのは自分しかいません。
【転職】あなたは組織にとってかけがえのない存在?ー官僚辞めてベンチャー企業で頑張ってるブログー さすらいインコさん(@sasuraiinko)より
元官僚=中央省庁の国家公務員からベンチャー企業に転職された経験を元に、退職・転職を迷っている方を応援する記事を書いてくださっています!
まず、並大抵の努力ではなることのできない「官僚=国家公務員」として、10年以上勤められて、こなしてこられた業務も、引き受けておられた責任も想像以上のものだったと思います。
ごく普通の地方の中小病院勤めの自分とは、次元が違いすぎて、比べるのもおこがましいのですが^^;
「自分がいなくても組織は動く」けれど「自分の人生を考えられるのは自分だけ」という、シンプルだけれど大切な気づきをいただきました✨
退職にあたって大切な心構えとは
ここ数年間は、上司との意見の違い、組織との価値観のズレに悩む日々でした。
定年までこの組織で「責任をとる」人生ってどうなんだろう?という疑問と、現場に迷惑をかけられないという「置かれた場所で咲きなさい」的な責任感との葛藤の日々を過ごしておりました。
「置かれた場所で咲きなさい」という名著を理由にして、この組織で働くことを選んできたのは自分でした。
人件費に換算されやすい、利益を上げてこそ価値があるとされる職種として、仲間を守りきれない管理職としての力量のなさに疲弊し、愚痴が増え、時間に追われて常に、上司と自分にイライラとしていました。
作業療法士という仕事が好きだったかどうかも忘れそうになっていました。
「人生このままでよいか?一度立ち止まって考えたい。自分に正直に生きてみたい。」
自分の人生を選ぶことを放棄しないことが何より大切な心構えだと思います。
もしも今、あなたが独身であったら、自分の心と体と相談して、すぐ行動しよう。
家族がいるなら、思い切って気持ちを伝えてみよう。きっとわかってくれると信じて。
筆者の場合は、意外な程にあっさりと「自分で決めたらいいよ。しばらく自由にしたら」と旦那さん。
高校生になる子どもにも「応援するわ」と言ってもらえたのでした(ノД`)・゜・。
自分で自分の人生を選ぶこと「原因自分論」
自分は、何を大切にして生きたいのか、「平均寿命」を生きられるとしても残り半分。自由に体が動く時間はもっと少ない。そう考えた時、組織に守られた地位や給料の額面ではなく、残りの人生を大切な人と、したかったことにチャレンジする人生にしたい!
組織を離れる「寂しさ」を受け止めつつも、選択を後悔しないために大切な心構えは、選んでいるのは自分であることを忘れないということだとあらためて思います。
何かのせいにせず、選んでいるのは自分であるとする「原因自分論」についてもう少し知りたいという方は、リベラルアーツ大学・両学長Youtube動画を是非見てみてください!
退職による「喪失感」対策
直属の上司に退職を伝えるにあたって、不満をそのまま口にし、説得やむやみな引き留めにあうのは不本意です。
40代半ばの女性である自分が、波風立てずに退職理由にできるのは「介護」でした。
実際に、義両親は少しずつ見守りが必要になってこられてはいますが、「介護」はあくまでも表向きの理由です。
退職することを自分で決めたのなら愚痴や恨み言はいっさい言わずに去ろうと決めました。
80名を超える部署の中間管理者だったこともあり、直属の上司に「退職」を相談したのが4か月前でした。
同時に、部門直属の後輩にも退職を伝え、職責メンバーに退職時期が共有されたのが2か月前。水面下では、着々と引継ぎ業務が進行しておりました。
そして「退職辞令」掲示。最終出勤まで3週間のカウントダウンです。
辞令掲示で知った後輩から、「寂しいです!」「いてくれないと困る!」「この職場の絶対的支柱(大げさ^^;)なのに!」等々…私が職場を去ってしまうことに対して、今後の職場運営の不安や寂しさ、惜しむ声をいただきました。
また、法人的には多職種で構成された組織でもありますので、関連部署からも、「いなくなって大丈夫?」「もったいない!」という声をいただきました。
担当している利用者さんの中には、他に代わるのならとサービス終了(もちろん、生活継続に支障はないという判断の上で)を選択される方も数名おられます。
私がいなくても組織は回ると「わかっていた」つもりですが、退職を惜しんでくださる声に後ろ髪をひかれまくりました(>_<)
ご縁があって一緒に働くことになった仲間、担当させていただいていた利用者さん方、そして、愛憎半ばの組織から離れる。
15年間という時間との決別からくる「喪失感」。
この「喪失感」に向きあうにあたって、手にとったのが先にご紹介したリベラルアーツ大学・おすすめ書籍である「エッセンシャル思考」です。
「最小の時間で成果を最大にする」との副題がつく、邦訳初版2014年のロングセラーの本書とは、2015年頃に書店で一度出会っています。
その頃は、時間に追われて積読本のまま売却(>_<)
あれもこれもと引き受けて、「責任感」といえば聞こえは良いけれど、現場の困りごとを解決したくて、本部に直談判→撃沈…。
プライベートでは、PTA役員を引き受けしまい、生活背景が違ってあたりまえのお母さん方とそりが合わずに、イライラ…。
効率よく仕事ができる人にあこがれて、せっかく手にとった「エッセンシャル思考」の本質をつかむ前に手放してしまったのでした。
「エッセンシャル思考」は、決して「効率よくより多くの仕事ができるようになる」というようなハウツー本ではありません!
エッセンシャル思考とはどのようなものか
エッセンシャル思考になるためには、3つの思い込みを克服しなくてはならない。
「やらなくては」ではなく「やると決める」
「どれも大事」ではなく「大事なものはめったにない」
「全部できる」ではなく「何でもできるが、全部はやらない」
エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではなく、自分の大好きなこと、一番得意なことから、世の中のニーズに貢献できることは何かと自分に問いかけて、自分で「選ぶ」ことを選ぶ大切さを伝えてくれています。
自分で選ぶという最強の武器を手に入れる
もしも「たくさん」よりも「少し」のほうが評価されるようになり、忙しいことが有能のしるしではなくなったら?その代わりにじっくりと話しを聞き、思索し、心を静め、大切な人たちとの時間を過ごすことが評価されるようになったら?
もしも世の中がむやみに多くを求めることをやめて、より少なく、しかしより良いことを選ぶようになったらどうだろう?
メアリー・オリバーの有名な一節を引用しよう。
「教えてください。あなたは何をするのですか/その激しくかけがえのない一度きりの人生で」
そして、トレードオフの重要性、人は必ず「どれかを選ばなければならない」ということについても伝えてくれています。
何かを選ぶことは、何かを捨てること
「何をあきらめなくてはならないか?」ではなく、「何に全力を注ごうか?」と考えるのだと。
自分にとって本当に重要なものを見極めて、「他人の期待に合わせるのではなく、自分に正直に生きる勇気」を持とうという、生き方、思考法が詰まっています。
どの世代の方にも、人生を考える上でおすすめの書籍!まんが版も人気です^^
「あなたがいないと困る!」「あなたじゃないとダメ!」という声をありがたく受け止めつつも、感じている「喪失感」は、「組織が約束してくれている関係性の中で生まれた自己承認欲求」ともいえるのではないか。
「必要とされている」という承認欲求や頼りにされているという「期待」と引き換えに、組織にとどまるということからの決別を選んだのだ。そう解釈してみました。
まとめ*大切な人との関係は続く*
今回、退職辞令を目の前にして、いよいよ新生活へのカウントダウンの開始!ということで、自分の選択を後悔したくないなと、あらためて退職という選択に伴う「喪失感」について書かせていただきました。
終身雇用の崩壊が言われている昨今です。40代での転職は厳しいのは間違いない。けれども、自分の心にウソをついて職場にとどまることの理由にならない。
実際に、退職を告げた時に、惜しみつつも新しい選択を励まして、応援してくださる言葉もたくさんいただきました。
職場は離れても、大切な人との関係は続きます。
「喪失感」対策は次へと向かう行動にあり
今後、転職をどうするのかという選択が待っています。
筆者は、学生時代、就職目前に、大好きな子どもと関わる職場への就職をあきらめた経過があります。
0歳の子を連れて地元に戻ってきて2年目、独学で「保育士」資格を取得しました。
子育てを中心に考えた時に、当時、最高の職場環境だったこともあり、保育士として転職することができませんでした。
次の転職では、現職(作業療法士)と保育士資格も活かせる職場で、また勉強させてもらいたい、自分の好きを活かしたいという希望を持っています。
今後、転職活動についても記事にしていきたいと思っています。
40代半ば、人生時計では「12時過ぎ^^」まだまだこれからなんです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆