生活・雑記

【9月入学】実現ならいつから?学年はどうなる?賛否を知り考えた事

全国に緊急事態宣言が出される中、期限のゴールデンウィーク最終日5/6を前に、5/31までの延長が発表され、それに伴い全国的に休校が継続しています。

※5/14に政府から全国一斉の緊急事態宣言について、東京、大阪など「特定警戒都道府県」を除く39都道府県の解除が発表されました。宣言解除地域の一部で、「分散登校」などの配慮を行いながら学校が再開されています。

そんな中、日比谷高校の生徒の呼びかけに端を発した9月入学(新学期)」が話題になりました!

大阪市の高校3年生が呼び掛けた署名活動は4月30日時点で2万人近くの賛同を集めたことが話題に!

また、宮城県の村井知事が「コロナ休校での学力差」を問題意識に全国知事会に呼びかけ、知事有志17名による「9月入学制の導入」意見書を政府に提出。

萩生田光一文部科学相が「一つの選択肢」として省内で議論に入っていることを明言しました。

※5/18、「9月入学」については3案で検討中であり、今年度導入は見送る方針が新聞報道により明らかとなりました。
検討中3案については文末に記載しております。

●9月入学実現ならいつから?受験は?学年はどうなるの?
●9月入学(新学期)賛成意見と反対意見
●必要になる慣習・社会制度変更について

以上について、高校生の母親として気になるところをまとめてみました!

【9月入学】実現なら慣習も社会制度も大きく変わる

【9月入学】開始するなら「2021年9月1日~」

なんちき
なんちき
今年度だけ8月末まで延長!
開始は来年の9月から!

すでに今年度は4月1日に始まっており、各学年「休校中」ながらも様々な工夫と対応により家庭学習という形で開始されています。

ただし、行事等はすべて中止となっており、今年度から大学入学共通テストが導入されることで注目されていたTOEIC等の英語民間試験も開催されていません。

感染終息の先が見えない中、今年度を来年8月まで延長とし準備期間にあてることが現実的です。

したがって、9月入学制の開始は202191日~ということになると考えられます。

【9月入学】年間スケジュール「受験は5,6月」

世界的には9月入学を採用している国が比較的多く、留学等の国際交流のメリットも多いとされて、かつて東京大学が提案し制度導入を試みたことでも話題となりました。

<9月入学の他国年間スケジュール>
明治乳業HP「比べてみよう世界の食と文化」より

同じ9月入学でも、休暇期間に違いがあります。

3学期制をとっているアメリカの例を踏まえると、受験・卒業式は5~6月。夏休みを経て9月入学というスケジュールになります。

5月、6月というインフルエンザにおびえる必要のない時期に受験本番を迎えることができるのは、「9月入学」の大きなメリットですね。

日比谷高校を志すお子さんのパパさんが書かれている下記記事が、実際の高校の年間スケジュールに沿った検討してくださっていてすごくイメージしやすいです!

【9月入学】学年の区切りはどうなる?

高校生に端を発した【9月入学制】ですが、導入となると当然、保育園・幼稚園児から小学生、中学生とも全体を巻き込む変更が必要になります。

そもそも、日本が西洋から学校文化を取り入れた明治時代は9月入学であったのが、1886年に政府の会計制度の導入に合わせる形となり現在に至ります。

現在の学年区切り:42日~翌年41

変更後:92日~翌年91日を一学年とすることになります。

2021年に9月入学制が導入されると、2021年度の新1年生は、201442日生まれ~201591日の子どもたちとなります👀

文部科学省HPより「4月1日生まれの児童生徒の学年について」

学齢児童について、学校教育法第17条第1項では「保護者は、子の満6歳に達した日の翌日以後における最初の学年の初めから、…これを小学校、義務教育学校の前期課程又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。」

・・・中略・・・

一方、学校教育法施行規則第59条において、「小学校の学年は、4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。」と規定されています(中学校については同第79条において準用。義務教育学校については同第79条の8において準用。特別支援学校については同第135条において準用。)。

それでは、満6歳に達する日とはいつなのでしょうか。年齢の計算については、年齢計算ニ関スル法律と民法第143条によりその考え方が示されており、それによれば、人は誕生日の前日が終了する時(午後12時)に年を一つとる(満年齢に達する)、とされています。これを4月1日生まれの子に当てはめると、誕生日の前日である3月31日の終了時(午後12時)に満6歳になることになります。

上の例に習うと、9月1日生まれまでが早生まれとして新1年生になることとなり、他学年よりも半年分人数の多い状態で教育年月を過ごすことになります。

【9月入学】賛成意見と反対意見

9月入学を訴える高校生の声

最初に声を上げた日比谷高校の生徒さんの声

大人たちの大変さにも気を配りながら、一度検討してほしい!という切実な声です。

休校が5月末まで伸びるかもとなった時の我が子も・・・

新高2息子
新高2息子
9月新学期に賛成(*‘∀‘)!

だそうで、すでに大阪の高校生が呼び掛けている署名にも賛同済みでした(^^;

感染防止、医療崩壊を防ぐため、仕方がない緊急事態です。

とはいえ、3月からの休校により四半期が失われようとしており、現状のままでは、今学年で予定されていた修学旅行も中止。

失われた青春を取り戻したいと思うのも理解できます(*´-`)

下記、ヤフーニュースでは教員の方々からも賛成の声があがっていることが紹介されています。

もちろん、高校生は全員賛成しているというわけではありません

とっても冷静に反対意見をまとめてくださっている現高校3年生のツイートです。

確かに、センター試験廃止、共通テスト元年の受験生として、振り回されっぱなしでかわいそうです。しかも、貴重な5か月間「時間を奪われる」という感覚になってしまうのも無理ありません。

また、受験期間の延長による学費の負担を心配する声、桜とともに卒入学式を迎える慣習が失われるのを悲しむ声も見られました。

「子どもは宝」チャンスを奪わない社会を創りたい

9月入学実現に求められる変化

●今年度の8月末までの期間延長
※会計年度はイギリス同様に現行のままとする
●休校・延長期間(半年)の学費等経済的負担の救済措置
●2021年新小学1年生の入学日を9月2日とすること
●大学以外の専門学校等の入学も9月に統一すること
●社会人の新卒採用募集を9月、随時としていくこと
●以上に伴う法制度の改定
●四季を伴う慣習の変化に慣れること

かなりの大変革であることは間違いないですが、失われた時間を前向きに見直す子どもたちからの発信には賛同したいです。

同じく子どもたちの発信には寄り添いつつも、「9月入学は進めるべきではない!子どもたちと社会への影響を重く見るべき4つの理由」として、教育研究家/妹尾昌俊氏の発信を読むと冷静に「今必要なこと」を見極めなければならないとも感じます。

また、一部政治家の人気取りのパフォーマンスに利用されるようなことも避けたい。

まずは、緊急事態宣言を受けて止めている経済活動によって、将来の子どもたちが活躍する社会を壊さないための経済政策が先決です。

公立高校に通う我が子は、学校大好き、部活大好き少年です。

中学時代から塾に行くこともなく、高校生活を楽しみたいの一点で「9月入学」を夢みて、ゆうパックで届く宿題に勤しんでおります(^^;

また、甥っ子はちょうど、2021年新小学1年生。

妹に「9月入学」の話題を振ってみましたが、全くピンときていない様子でした('_')

なんちき
なんちき
子どもたちは社会の宝です!

子どもたちが最良の選択ができる社会を創っていけるよう、行動していきたいと思います!

①4月2日~翌年4月1日生まれという現行の学年の枠組みを変えずに小学校入学時期だけを9月に移す
②来年9月の小学校入学者に限り、年齢を現行の「6~7歳」ではなく「6歳~7歳5か月」とする
③来年9月以降の5年間は移行期間として小学校入学者の年齢を1か月分ずつ拡大し、移行期間後は「6~7歳」に戻す

※ブログ内記載の予想は②案に近いものですが、同学年のみ例年の1.4倍の児童数となり、教員や教室数が不足することが懸念材料として指摘されています。
また、来年4月入学予定だった子どもたちを分断させることになる点も懸念点とされています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました☆

緊急事態解除後も「3つの対策」で賢く恐れて行動していきましょう!

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