リベ大・両学長のおすすめ自己投資「簿記検定」に昨年末からチャレンジ開始!
2月に無事「簿記3級」に合格しました\(^o^)/
「簿記」はあくまでも帳簿/決算書を作成するための技術。簿記を勉強したからといって「決算書を読めるようにはならない」という意見を耳にします。
確かに、会社の経営状況を決算書から読めるようになりたい✨
という期待を胸に、簿記勉強をはじめると・・・
「仕訳」を要とした「帳簿作成の技術」要素が強く、「決算書を読めるようになる」のとはやっぱり違うのかなという疑念がわいてきます(*_*)
そこで!決算書を読めるようになりたいなら一番初めに手にとってもらいたい書籍
「知識ゼロでも2時間で決算書が読めるようになる!」は本当か?簿記3級合格を記念してチャレンジしてみました\(^o^)/
結果:決算書を読むのに「簿記の知識は役に立つ」と実感しました✨
✔経理の仕事に就く予定はなく「簿記勉強の必要性」に疑問を持ち始めた方
✔簿記3級だけで本当に役に立つかが気になっている方
実際に2時間(正確には2時間10分^^;)で決算書は読めるようになるか?
今年5月に発表された2社の決算書と合わせて本書で勉強し、筆者が体感したことをお伝えしたいと思います!
コロナ禍で6月検定は各地で延期になっています(/_;)
次回11月開催を信じて、簿記勉強継続のモチベーションにしていただけたら嬉しいです!
【簿記】の知識が決算書を読むのに役に立つ理由
基礎編と分析編の2部構成
<基礎編>→ここで簿記知識が大活躍✨
1章:決算書超入門
2章:決算書全体と会計の話
3章:損益計算書の話
4章:貸借対照表の話
5章:キャッシュフロー計算書の話
<分析編>
6章:収益性の話
7章:安全性の話
8章:成長性の話
9章:決算書から会社のほんとの姿を見る!
第1部<基礎編>で、「決算書を読む」のに必要不可欠な知識として、そもそも会計とは何か、決算書とは何か、どういうルールに基づいて作成されているのかについて、わかりやすいイラストを交えて学習していきます。
会計は「会社の活動を数字化するためのルール」
会計の4つの基本ルール
●継続する企業活動の1年間を区切って見る
●発生主義:モノの価値が動いた時点で売り上げが発生する考えで記録する
●収益と費用を結びつける
●資産と負債の二面性に着目する「複式簿記」で記録する
複式簿記は「会計記録のための共通言語」
「資産と負債」「費用と収益」という二面性に着目する「複式簿記」は、会計の共通言語です。
勘定科目、借方/貸方の仕訳ルールをわかっていると、一見細かい数字の羅列に見える、財務諸表の中身が見えてきます。
<基礎編>は、簿記3級の知識があったことで、約30分ほどでスイスイと理解することができました✨
元々「知識ゼロでも」の表題通り、本書は決算書を人間の健康状態になぞらえてわかりやすく説明する工夫がされており、簿記勉強と並行して読むことで簿記の知識定着にも効果的です!
☆決算書は会社の成績表!決算報告は年に一回の「健康診断」
●損益計算書→運動成績表
●貸借対照表→健康診断表
●キャッシュフロー計算書→血流検査表
【簿記】の知識で同業2社の決算書読み比べてみた
第1部<基礎編>の知識をベースにして、第2部<分析編>では実在の企業をを紹介しながら「決算書を読むポイント」を勉強していきます。
最初に、決算書の分析に必要な「3つの視点」と「4つの方法」として下記の道筋を示してくれています。
<3つの視点>
●収益性の分析(儲かっているか)
●安全性の分析(倒産しないか)
●成長性の分析(大きくなるか)
<4つの方法>
●実数分析:決算書の数字からみる会社の規模
●比率分析:決算書分析の基本(〇〇の割合を見る)
●時系列分析:過去何年間かの変化を比較
●他者比較分析:同業他社との比較
喫茶店と雑貨店を比較しながら、単純な「売上高」比較ではわからない、分析の基本視点を学ぶところからスタートします。
そして、「収益性」「安全性」「成長性」の各視点で、大手アパレル2社、ユニクロとオンワードの比較から、分析ポイントを具体的に学んでいきます。
「売上高」は右肩上がりなのに「黒字倒産」した「アーバンコーポレーション」の例、JALの経営破綻劇と、倒産直前の決算書例を通して、危険な決算書を見分ける方法は?
逆に、成功している経営のポイントは?
真逆に見える営業戦略をとる、ドン・キホーテと無印良品の両社が、どちらもなぜ好調なのか?決算書のどこに注目するのか…興味はつきません。
✔簿記の知識はここでも役立つ
<分析編>においても、「売上高」から「売上原価」を引いて「売上総利益」、そして「販売費及び一般管理費」を引いたら「営業利益」という簿記勉強で学ぶ各項目の意味、
損益計算書、貸借対照表の作成ルールを知っていることで、理解が進みます。
✔さらに「決算書が読めるようになる」を体感するために
コーヒー好きの筆者が「株主優待」目的で保有している、「ドトールコーヒー(3087)」と「コメダ珈琲(3543)」2社の決算報告書を手元に置きながら<分析編>を勉強してみました!
ドトールコーヒーの場合
<楽天証券スマホページより:2020年5月14日>
直近1年の株価推移、決算報告からの指標を見ることができます。
単位:百万円!かなりシンプルな貸借対照表です(^^)
「収益性」「安全性」「成長性」3つの分析視点からみてみます。
①収益性 | 営業利益率:営業利益÷売上高×100(%)=6.1% |
---|---|
総資産利益率(ROA):利益÷資産×100(%)=8.0% | |
自己資本利益率(ROE):利益÷自己資本×100(%)=5.8% | |
②安全性 | 自己資本比率:自己資本÷総資本×100(%)=80.85% |
流動比率:流動資産÷流動負債=449% | |
固定比率:固定資産÷自己資本×100(%)=98.4% | |
③成長性 | 今決算には3月以降のコロナ禍の影響は含まれていません。厳しい経営環境の中、負債が少なく自己資本比率80%越えと財務は盤石に見えます。 成長戦略について、決算報告書内では具体的な言及はありませんでした。 |
コメダ珈琲の場合
単位:千円です。ドトールより項目が多く一見複雑に見えますが、ポイントになる項目は変わりません。
①収益性 | 営業利益率:営業利益÷売上高×100(%)=25.2% |
---|---|
総資産利益率(ROA):利益÷資産×100(%)=16.3% | |
自己資本利益率(ROE):利益÷自己資本×100(%)=17.2% | |
②安全性 | 自己資本比率:自己資本÷総資本×100(%)=33.7% |
流動比率:流動資産÷流動負債=440% | |
固定比率:固定資産÷自己資本×100(%)=85.2% | |
③成長性 | 今決算には3月以降のコロナ禍の影響は含まれていません。自己資本比率以外の全ての経営指標でドトールより好成績。負債が少なく自己資本比率も基準の30%以上をキープしており健全な財務と言えます。また、報告書内に「対処すべき課題」として新型コロナウイルスに対して、従業員への対応とサービスについては、テイクアウト商品の店頭販売、物販、Uber Eats等のデリバリーサービス取り扱い店舗を拡大する等の対応について言及されていました。 |
ちなみに、株主配当利回りは・・・
✔ドトール:1.97% (-"-)
→ 取得価格:2,166円(2015年NISA枠、今年から特定扱い)
5/14株価:1,730円「43,600円の含み損」(T_T)
✔コメダ:3.03% (^^)
→ 取得価格:1,694円(2016年NISA枠、来年から特定扱い)
5/14株価:1,759円「6,500円の含み益」(^^)
どちらも、長期保有目的ではありますが…今からどちらかの購入を検討するなら・・・
簿記勉強と並行して「決算書が読める」を目指そう!
もちろん、簿記の知識があれば、個人事業主として確定申告を行う際に「青色申告」が自分でできるようにもなります!
5月15日から緊急事態宣言は地域により解除されることが発表されましたが、自粛期間で大企業も含め「倒産」に追い込まれかねない打撃を受けています。
そんな中で、何とか踏ん張って成長していける企業はどこか?
「決算書を読めるようになること」はこれからの厳しい世の中を生き抜くうえで必要不可欠な知識になる👀!
入門書に最適な一冊です!
簿記*決算書を学ぶ「おすすめYoutubeチャンネル」
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簿記会計のたたき上げ!借金まみれの企業には「ゾンビ企業」と厳しい言葉あり、「正社員」の存在が経営者には重い?等、事業者目線での語りが熱い。倒産のうわさのある企業の決算書について淡々と分析していきます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました☆
☆緊急事態宣言解除後もコロナとの付き合いは続きます(>_<)
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