仕事(退職・転職)

いのちは一つ・人生は一回『ずっとやりたかった仕事』に挑戦します

先日、コロナ禍で中止が危ぶまれる中、8月からスタートした『介護支援専門員再研修』が無事に終了しました。

介護支援専門員再研修は、資格試験終了後、実務につかないまま5年以上経過した人が、再び介護支援専門員として働くために必要とされる、登録自治体開催の研修です。

受講生は全員、現在「介護支援専門員以外の仕事」についているか、筆者と同様、離職中の方、定年退職後の方。

最終日の振り返りディスカッションでは・・・

研修受講生
研修受講生
介護支援専門員として働きますか?どうしますか?

という、今後の進路の話題に。

5人の班員中、筆者をのぞく、4人が色々な形で、介護支援専門員として働くことを決意されておりました。

なんちき
なんちき
ケアマネにはなりませんm(__)m

後ろ髪ひかれながら、作業療法士を活かして働きますと挨拶しました。

☆本記事は、再就職先に内定をもらった後の、気持ちのゆれを整理するために書いた記録です。

『ずっとやりたかった仕事』に挑戦してみます

なんちき
なんちき
面接の日の朝。西に満月を発見して追いかけているうちに、町内を超えて沈む直前に撮影。

コロナ禍とばっちり重なった「お暇期間」

✔介護支援専門員再研修

✔福祉住環境コーディネーター2級

どちらも、馴染みある介護分野の仕事にまつわる資格。

8月~12月は、リハビリテーション、医療介護の分野で働き続けるか、それとも、学生時代に憧れていた「子どもに関わる仕事」に挑戦するのかを考える「自分猶予期間」でした。

勉強しながらおもしろいと感じた事も含めて、あらためて振り返って出した結論。

「自分のできる精一杯は自分なりにやりきった」

16年間子育てしながら働いてきた前職場への思い入れも含めて、同じ業界に時間=いのちを燃やすことは「もうできない」と思い至りました。

何より、

なんちき
なんちき
『ずっとやりたかった仕事』に挑戦しなかったら、何のために辞めたかわからんやん!

ということです(^^)

11月末、コロナ感染が再び拡大する中、ギリギリのタイミングで応募→面接。

先日、内定の連絡をいただきました。

「作業療法士」の資格では働かないということ

紆余曲折ありながら、うまく説明しづらい「わかりにくい」仕事=作業療法士に向き合って、20年あまり踏ん張ってきました。

このブログにある「OTノート」カテゴリーは、自分の中の「作業療法へのリスペクト」を綴ってますが、愛憎半ば…まだまだ思いの半分も出し切れていません。

「作業療法士やめちゃうの?」

「裏切りだーーー!!」とかいう一人問答を散々繰り返しました。

作業療法というのは、暮らしの中にとけて、シェアされてこそ活かされる、人と環境とのコラボで成立するもの…これからもずっと学び続けるつもりです。

熟練の介護士さんが、保育士さんが、家族さんが、あるいは職場の人間関係の中で、会話の中で、これこそ「作業療法」じゃないのかなと思えるすばらしい関わりに出会うことがあります。

作業療法は日常に活かされ生かされる。

日本の国で制度上、点数化=お金に換算される形で、「医師の指示のもと」実施する仕事にはつかないということです。

作業療法の知識、作業療法士としての対人援助の経験は、きっと活かせるとワクワクしております。

作業療法士としての職種の地位向上、臨床研究、後輩育成などの直接的な貢献には、遠くなってしまうのは心ぐるしいですが…(このあたりが、「裏切り」と自分で自分を責めてるところ)。

あーーーー!堂々巡り!!もう決めたし、内定もいただいたのだよ!

人生は思っている以上に「あっという間」です

特に、今年はコロナ。

全世界的に命と死に向き合う一年になりました。

退職と同時に「コロナ禍」でなければ、こうやって挑戦しようと思えていたか?

いのち、人生には限りがあることを強く感じました。

幸い健康に恵まれて、家族もそれぞれに自立しつつあり、「好きにしたらいいよ」と言ってもらえている幸せな状況です。

どれだけ休みと時間があっても、人はしたいことしかしない、もとい、したいと意識できたことしかしないということも体感しました。

『今日が一番若い日』退職のきっかけをもらった言葉

リベ大は経済的自由を目指す「働いても働かなくてもいい、本当の自由」を手に入れること、みんな起業家に!と常、発信されており、Twitterでは副業からの起業を実現された猛者もたくさんおられ、みなさん活き活きと活動されています。

リベ大発信に感化されてはじめたブログは、稼ぐとは程遠く好きに書いている雑記(読んでくださり感謝)、お金の勉強にと挑戦した簿記2級にも不合格になっちゃいました。

2020年12月簿記2級ネット試験合格しました\(^^)/

家が好き!ということと、だからと言って家にいたら家中ピカピカになるワケでも、凝った手料理を出せるようになるワケでもなく、働いていた時と大してかわらない自分。

どれもこれも、自分。

自分の人生の羅針盤、価値観を見つめなおす大事な時間でした。

さあ、働こう。

給料のこと

自分は、いくらあったら安心かという価値基準は人それぞれ。

お金はあるにこしたことはないけれど、路頭に迷わない程度にあれば十分。

シンプルに健康に暮らしていければ十分幸せです。

実は、3月のハローワーク初回面談時から、『児童養護施設で働きたい』という相談をしてました。

自分の心のこたえは、春に出していました。

狭い世界での「安定」や「地位」。

療法士同士、「先生」と呼び合う風習や、技量を値踏みされているような気持ち(技術職としてのプライド、マウントの取り合い?)になる世界から離れたかった。

例えば、子どもに関わる仕事を作業療法士としてするなら、児童発達支援として放課後デイサービスという職場が地域でも運営されています。

ストレートに作業療法士という資格を活かしつつ、対象の領域を介護分野から発達分野に転換していくのが、「まっとうな選択」だったかもしれません。

福祉の世界では作業療法士は資格要件にあたらず、知られていない、前例がない、続かないかもしれない…いろいろな理由と思いますが、経験は基本給にほぼ反映されず、新卒の保育士としての採用です。

「もったいない!」

「この年で経験のリセット!ありえん!」

「しかも、夜勤があって、今までしたことない激務。あんたにできるの??」

自分の心の声がこだまします。

お金基準なら、完全な「大安売り」。

経験がお金に反映されない。

覚悟していたつもりでも、やっぱりショックを受けてしまいました(情けない)。

ですが…よくよく考えたら、自分の経験が、どれほどの役に立つかは、「働いてみないとわからない」自分もですが、雇う側にしても未知なんです。

同じ未経験の新人なら「体力があって素直な若手」がいいに決まってます。

この年で新しい経験をさせてもらうチャンスをもらえた!勉強させてもらって、その上お給料をもらえる。

幸せなことやと思います。

しょうもないプライドは捨てよ!

もうひとつの人生も回収したい

40代半ばで、やらかしちゃった人生になる予感もしつつ・・・一度きりの人生。

少し前にTwitterで話題になった、光浦靖子さんの言葉『もうひとつの人生も回収したい』に共感しています。

恵まれた環境に感謝しつつ、欲張りですが、もうひとつの人生のエピソードふくらましてみたいと思います。

なんちき
なんちき
いのちは一つ、人生は一回 。なんで「この仕事」を選んだの?はまた次回に☆